2009年7月20日月曜日

魔法使い

吹奏楽指導者講習会に参加した。
6月下旬に勉強会でお世話になった先生を講師に向かえ、地元の中学生をモデルバンドに、コンクール前の指導を拝見させていただいた。

始めに中学校の先生の指揮で演奏をして頂いた。
とても元気があり...いや...ありすぎて...それはそれですごく中学生らしい演奏だった。
私のレベルでは、えらそうに評価をできるほどではないが..あえて感想を言わせていただければ、音程(ピッチ)が気になるところが多々あり、ちょっとうるさいかな...と思った。

講師の先生が指揮台に立たれて、最初に言われたのは...「耳が痛い...」
「やはり...」
講習会の時に、講師の先生と同じような感想であったときには、少しばかり「ほらね」なんて得意になってしまう。
でも、そこからどうやって自分の思うように導いていくのか、それが今回の講習会で一番知りたいことであり、とても興味のあることであった。

音程を丁寧に合わせながら、気の遠くなるような指導が続くことも想像していたが...
中学生にわかりやすい表現で、「なぜこうして欲しいのか」を明確に話をしながら指導されていた。
しかし、高校生になら簡単にできることも、中学生にはすぐにはできないこともある。
そんな時でも、気長に、あきらめることなく、丁寧に...すごいのは、個人個人に指導しながら、他の生徒にも飽きさせないように、いいタイミングで声をかけてみえる。同じことを要求しても、言葉の表現を変えながら伝えてみえた。
いやいや...こんなことは経験をつまないと簡単にできることではないな...。

結果...中学生の奏でる音楽が、魔法をかけられたようにどんどん大人の演奏に変化していく...。
音が響けば、音程も気にならない。
すごく特別なことをしている訳ではないけど、こんなに演奏が変わるものかと、心地よいショックを感じた。

今の自分ではこんなすごい魔法はかけられないが、ほうきにまたいでマネをするように、その気になってやってみよう!

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