2009年1月24日土曜日

至誠

ずっと忙しい毎日でした。
年明けのイベントは表向き成功しましたが、個人的には後味の悪い出来事もあり...
休む間もなく、次の準備に追われ...カリカリしてましたね...。

「疲れた...」が口癖になっていました。

先日の突然のできごとがきっかけで、少し自分の時間を作ることができました。
走りすぎていたかな...自分のことばかりで、周りが見えていなかったような...
少し早めの帰宅をこころがけました。

気持ちにゆとりができたおかげでしょうか...いくつか大切なことに気がつくことができました。

☆4つの「じんざい」について。
「じんざい」には、「人罪」「人在」「人材」「人財」の4つがあるそうです。

「人罪」・・・罪な人ですから、人の悪口をいったり、邪魔をしたり、よくない人ですね。
「人在」・・・存在はある。ただ、そこにいるだけの人でしょうか。
「人材」・・・技術も能力もある人。そう、とっても役に立つ人です。でも、材料ですから...とってかわる人はいくらでもいる。
「人財」・・・技術も能力もある人。「あなたでなければいけない」「あなたが必要なんだ」という存在の人。

私自身のことを振り返ってみると...
業務が多いので、同僚にいくつか仕事をお願いするわけです。
ところが、できあがった資料の内容や、段取りなどが思い描いていたようなものでないと、結局自分でやり直しをすることになったり、かわって関係の方に謝罪にいったりということが続きました。
それでついつい愚痴がでるわけです。なんでお願いしたことをしっかりやってくれないんだ!!ってね。
結局、最初から自分がやった方が早いかな..なんて自分で仕事を抱え込むことになり...「疲れたぁ」ということになります。

自分のすることが正しいと思い、人に自分と同じものを求め、できなければ人を信用しなくなり、自分で仕事を抱え込む。
「なんでこんなにシンドイ思いをしなければいけないんだ! この忙しいときに!」と眉間にシワをよせてカッカするわけです。
なぜ自分はこんなに「ついてない」、「しんどい」のだろうと思ってしまう...そんな負のスパイラルに陥り、ココロが折れていく...まさしく「人罪」です。組織人として最悪なケースですよね。そんな自分に気づけたことが「大きな気づき」でした。

こうした一人芝居にならないように、もっと落ち着いて周りを見渡すことができたらいいのに。
助けてくれているのにその人を悪く言ったりして...冷静になれば分かることができていなかった。どうしたらいいのかな...?


「至誠」という言葉と出会いました。「至誠」とは「まごころ」のこと。

松下村塾を主宰し、幕末・維新に活躍した多数の志士達を輩出した吉田松陰の言葉。

至誠而不動者未之有也:至誠にして動かざる者は未だ之れ有らざるなり
(解説)誠を尽くしてそれに感じない者はいない。

...もっとシンプルに考えたらいいのかもしれません。

「至誠」を貫くこと。
心のありようが変われば「人罪」や「人在」になることはなく、よい「人材」となり「人財」となるでしょう。

技術でも知識でもない、人として大切なことを感じることができました。「感謝」

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