2008年12月7日日曜日

「幸せ」

ホンダがF1から撤退、全国で相次ぐ派遣社員の解雇...金融危機が日本に直撃。

先日、数年前に契約社員として某大手企業で一緒に働いていた同僚と偶然出会いました。
懐かしい同僚との出会いは嬉しいものでしたが、すぐに現実の厳しさを知ることになりました。
「今月で撤退するから、仕事がなくなる...行くところがない」と沈痛な表情。
言葉を失いました...。
仲間思いで、まじめで一生懸命であった彼の姿から励まされることもあり、実に頼もしいパートナーでした。
「一生懸命やってきたんだから大丈夫だよ!」っと励ましの言葉をかけたものの、実際は頑張ってきたからって何とかなりそうな状況ではない、とても深刻な状況であることを感じました。
ただただ...彼をはじめ、一緒に働いた人たちが普通に安心して働けることを祈ることしか出来ませんでした。バブル崩壊以来の大変な状況になるのではないでしょうか。

昨日、同僚の結婚式に招いていただき、名古屋まで出かけました。

高級ブランドのお店に足を運ぶ女性の姿や、1杯800円のコーヒーを飲む人たちの姿。駅前のチャンスセンターには、宝くじを買い求める大勢の人たち...。街の姿は実に華やかに感じました。

夜の名駅前にはクリスマスのイルミネーションが輝き、家族連れやカップルでにぎわっていた。

一方で厳しい現状を知り、一方でこのような華やかな街の姿をみると、なんだかよくわからなくなってくる。
キラキラと輝く光の帯をみていると、時間が止まって欲しい...このまま光に包まれて癒されていたい。そんな気持ちになりました。

街行く大勢の人たちへ、幸せな空間を演出....。
毎年、イルミネーションを企画する人、寒空の中、高くて危険のともなう場所でイルミネーションの配線をする職人さんの姿を思うと、本当にすごいと思いました。

厳しい情勢ですが、みんなが笑顔で前向きに頑張れる力とか、勇気とかもてるといいな...。

同僚の結婚式、とても感動しました。彼らの幸せそうな笑顔は、街のイルミネーションに負けないくらい輝いていました。見ている私までとても幸せな気持ちになりました。

私たちの職場も「安泰」なんてものはありません。むしろいろいろな意味で危機を感じながら仕事をしています。
雇用される方だけだなく、雇用する方も、お互いが苦しい状況にあるのだと思います。

国は、派遣社員を正社員にしたらいくらかの補助をします...って、そんな簡単にいかないから苦しんでいるわけで、もっと現実的な政策をしていただきたい。
このままでは、起こらなくてもいい悲しい事件が増えるような気がします。

もっとみんなが安心して暮らせる...。
自分の国に誇りをもてる...。
そんなふうにならないものかな...? 本当になんとかならんものか...。

お金があるとか、物理的なものではなくて、心の中...。
一人一人が、イルミネーションの光の一粒一粒のように光ることが出来たら...きっときれいだと思います。
みんなが心で「幸せ」を感じられる世の中になることを祈っています。

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